不登校を考える集い~子どもや学校とのコミュニケーションを考える 2月16日(土)

2月16日13:30から福岡市西市民センターで「不登校を考える集い」(主催:福岡市西区生涯学習推進課 協力:不登校サポートネット)が開催されました。この催しは不登校当事者だけでなく、支援者や学校関係者なども参加して、講演や体験談を聴いた後は、参加された皆さんが感想などを出し合って、聴き、考え、話すというプログラムです。
今回のテーマは「子どもや学校とのコミュニケーションを考える」というものでした。基調講演は不登校サポートネットの代表の長阿彌幹生さん。講演の内容はコミュニケーションの基本を中心に子どもと向き合う場合、学校と向き合う場合に留意すべきことなどを話して頂きました。
子どもと向き合う場合には子どもの意見を尊重すること、大切なことは「ゆっくり・やさしく・何度でも」を基本に話し合うこと。学校と向き合う場合には「子どもの未来のために学校をどう活用するか」を前提に話し合うこと、更には学校と子どもの板挟みにならない=常に子どもの側に立って考えること、等々が紹介されました。
その後、体験談を母親と息子(高校三年生:中学校の時に不登校)の立場からお話しして頂きました。母親の立場からは我が子の不登校を受け入れていくのには段階があって、試行錯誤をしながら現在に至ったとのこと。そしてわが子の不登校から学ぶことは多かったと。息子さんからは十代の時に不登校を経験して、不登校は自分を変えるチャンスを持てたので自分はラッキーだったと。
休憩を挟んで5つのグループに分かれてグループディスカッションをして感想を出し合いました。皆さん、それぞれに気付きがあったようで、お顔が少し柔らかくなったように思いました。
不登校は悪いものでもダメなものではありません。ただ何らかの理由で子どもが学校に行けなくなっているというだけのことです。その子がどうしたら元気になれるかを考えていくことがもっとも基本的な対応だと思います。今回の親の集いでは、このことが一番の気付きだったのではないでしょうか。