2023年7月15日 不登校セミナー(第2回)開催報告

7月15日(土)今年度の不登校セミナー第2回が西市民センターで開催されました。今回のテーマは「不登校体験を語る」ということで、小学校から中学校にかけて行き渋りや不登校を経験した現在高校3年生のNさんとそのお母さんの体験談をお聴きしました。

不登校になり、家で悩んだり落ち込んだりしている時に、母親から近くの農業をしているおじさんや、モノ作りをしている人の所に行って、手伝ってみたらどうかと提案をされて、家から出ることが出来たことが、元気の源になったという話でした。

その大人たちは「なぜ学校にいかないの?」のような話ではなく、どうしたら作物が実るのか、どうしたらみんなに喜んでもらえるかなどの実践的で社会的な話をしてくれたそうです。

学歴主義が蔓延して、大人も子どもも学校に行かなければならないという常識観が根底から覆ったそうです。そこから自分は何がしたいのかを自由に発想できるようになり、今では地域での子どもの居場所づくり活動などを行う団体を立ち上げて楽しく過ごしているそうです。

体験談の発表の後は、参加者の皆さんが5名から6名ずつでグループディスカッションを行って、感想を出し合って、さらに深める時間をもちました。自分一人で考えていると堂々巡りになり、悩みが増したりしますが、このようなセミナーで同じような状況の人たちと悩みを共有しながら、新しい方向性を考えることができるのは心が軽くなるようです。セミナーが終わって会場を出て行かれる方々のお顔が明るく落ち着いた感じになっているのは嬉しい限りです。